2022年御翼4月号その2

 

榮 義之牧師著『輝き・可能性への変身』(グッドワーク研究所)から

医者が、この患者の病気は必ず治ると期待すると、回復が早くなる、心理学者の話では、こうしたことは現実に起こることだということです。私たちが自信を持ち、熱意を持って生きるためには、自分自身に対する期待を持たなければなりません。ここでちょっとした秘訣をお教えします。それは鏡を使う技術です。鏡は、朝ひげを剃り、化粧をする道具だけにしておくのはもったいない秘密兵器です。鏡を使う時、そこに映っている自分に向かって期待のことばをかけるのです。「おまえはすばらしい男だ。ハンサムで上品な紳士だ。今日もおまえに期待している人がたくさんいるのだ。さあ勇気を出して、熱意に燃えた心と態度で出かけよう」。何でもいいんです。自分に期待のことばをかけることです。あなたが女性なら「私は美しい。ほほえみと笑顔は私のモットーです。やさしいことばはわたしの信条です。今日も私は素敵に輝いています」と、期待のことばをいっぱい語りかけて下さい。
 また、鏡を使う時、自分の目をしっかり見る習慣をつけることです、目は心の窓で、あなたが心で考えていることを外に現します。あなたの値打を決める正札は目なのです。(マタイ6・22~23「(22)体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、(23)濁っていれば、全身が暗い。だから、あなたの中にある光が消えれば、その暗さはどれほどであろう。」)この鏡の技術で、あなたの目をチャーミングにし、生き生きとした目にして下さい。鏡を用いると、あなたの目は何ものをも貫いて、すべてのものを奥まで見通すような深い目になります。相手の人は、自分の魂の底まで見透かされるのではないか、というような気持になるものです。そうして、いつの間にかあなたの目には強い迫力がこもり、「期待しているよ」と言う一言も、より自信に満ちたものとなります。さあ、今日から鏡をもっと活用して下さい。
 あなた自身に期待しましょう。そうすれば、あなたはいきいきと生きることができます。どんな偏見にも打ち勝つことができます。あなたが人の気持を明るくさせ、親切で熱心で、楽天的な人でしたら、きっと多くの人の心を喜びで満たし、偉大な人生を生きることができます。期待して、自分の心を毎日広い愛で満たして下さい。あなた自身に期待しましょう。そうすれば人を許すことが易しくなるでしょう。許すことは人生を豊かにします。自分に期待する人は、他の人にも寛大です。仏の顔も二度、三度というような有限の許しではなく、七度を七十倍するほどの無限の許しを体験して下さい。


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