2月6日

旧約 ヨブ記5章

 
[ 5 ]

5:1 呼んでみよ/あなたに答える者がいるかどうか。聖なるものをおいて、誰に頼ろうというのか。 5:2 愚か者は怒って自ら滅び/無知な者はねたんで死に至る。 5:3 愚か者が根を張るのを見て/わたしは直ちにその家を呪った。 5:4 「その子らは安全な境遇から遠ざけられ/助ける者もなく町の門で打ち砕かれるがよい。 5:5 彼らの収穫は、飢えた人が食い尽くし/その富は、渇いた人が飲み尽くし/その財産は、やせ衰えた人が奪うがよい。」 5:6 塵からは、災いは出てこない。土からは、苦しみは生じない。 5:7 それなのに、人間は生まれれば必ず苦しむ。火花が必ず上に向かって飛ぶように。 5:8 わたしなら、神に訴え/神にわたしの問題を任せるだろう。 5:9 計り難く大きな業を/数知れぬ不思議な業を成し遂げられる方に。 5:10 神は地の面に雨を降らせ/野に水を送ってくださる。 5:11 卑しめられている者を高く上げ/嘆く者を安全な境遇に引き上げてくださる。 5:12 こざかしい者の企てを砕いて/彼らの手の業が成功することを許されない。 5:13 知恵ある者はさかしさの罠にかかり/よこしまな者はたくらんでも熟さない。 5:14 真昼にも、暗黒に出会い/昼も、夜であるかのように手探りする。 5:15 神は貧しい人を剣の刃から/権力者の手から救い出してくださる。 5:16 だからこそ、弱い人にも希望がある。不正はその口を閉ざすであろう。 5:17 見よ、幸いなのは/神の懲らしめを受ける人。全能者の戒めを拒んではならない。 5:18 彼は傷つけても、包み/打っても、その御手で癒してくださる。 5:19 六度苦難が襲っても、あなたを救い/七度襲っても/災いがあなたに触れないようにしてくださる。 5:20 飢饉の時には死から/戦いの時には剣から助け出してくださる。 5:21 あなたは、陥れる舌からも守られている。略奪する者が襲っても/恐怖を抱くことはない。 5:22 略奪や飢饉を笑っていられる。地の獣に恐怖を抱くこともない。 5:23 野の石とは契約を結び/野の獣とは和解する。 5:24 あなたは知るだろう/あなたの天幕は安全で/牧場の群れを数えて欠けるもののないことを。 5:25 あなたは知るだろう/あなたの子孫は増え/一族は野の草のように茂ることを。 5:26 麦が実って収穫されるように/あなたは天寿を全うして墓に入ることだろう。 5:27 見よ、これが我らの究めたところ。これこそ確かだ。よく聞いて、悟るがよい。

新約 使徒言行録16:1-18

[ 16 ] ◆テモテ、パウロに同行する

16:1 パウロは、デルベにもリストラにも行った。そこに、信者のユダヤ婦人の子で、ギリシア人を父親に持つ、テモテという弟子がいた。 16:2 彼は、リストラとイコニオンの兄弟の間で評判の良い人であった。 16:3 パウロは、このテモテを一緒に連れて行きたかったので、その地方に住むユダヤ人の手前、彼に割礼を授けた。父親がギリシア人であることを、皆が知っていたからである。 16:4 彼らは方々の町を巡回して、エルサレムの使徒と長老たちが決めた規定を守るようにと、人々に伝えた。 16:5 こうして、教会は信仰を強められ、日ごとに人数が増えていった。

◆マケドニア人の幻

16:6 さて、彼らはアジア州で御言葉を語ることを聖霊から禁じられたので、フリギア・ガラテヤ地方を通って行った。 16:7 ミシア地方の近くまで行き、ビティニア州に入ろうとしたが、イエスの霊がそれを許さなかった。 16:8 それで、ミシア地方を通ってトロアスに下った。 16:9 その夜、パウロは幻を見た。その中で一人のマケドニア人が立って、「マケドニア州に渡って来て、わたしたちを助けてください」と言ってパウロに願った。 16:10 パウロがこの幻を見たとき、わたしたちはすぐにマケドニアへ向けて出発することにした。マケドニア人に福音を告げ知らせるために、神がわたしたちを召されているのだと、確信するに至ったからである。

◆フィリピで

16:11 わたしたちはトロアスから船出してサモトラケ島に直航し、翌日ネアポリスの港に着き、 16:12 そこから、マケドニア州第一区の都市で、ローマの植民都市であるフィリピに行った。そして、この町に数日間滞在した。 16:13 安息日に町の門を出て、祈りの場所があると思われる川岸に行った。そして、わたしたちもそこに座って、集まっていた婦人たちに話をした。 16:14 ティアティラ市出身の紫布を商う人で、神をあがめるリディアという婦人も話を聞いていたが、主が彼女の心を開かれたので、彼女はパウロの話を注意深く聞いた。 16:15 そして、彼女も家族の者も洗礼を受けたが、そのとき、「私が主を信じる者だとお思いでしたら、どうぞ、私の家に来てお泊まりください」と言ってわたしたちを招待し、無理に承知させた。

◆パウロたち、投獄される

16:16 わたしたちは、祈りの場所に行く途中、占いの霊に取りつかれている女奴隷に出会った。この女は、占いをして主人たちに多くの利益を得させていた。 16:17 彼女は、パウロやわたしたちの後ろについて来てこう叫ぶのであった。「この人たちは、いと高き神の僕で、皆さんに救いの道を宣べ伝えているのです。」 16:18 彼女がこんなことを幾日も繰り返すので、パウロはたまりかねて振り向き、その霊に言った。「イエス・キリストの名によって命じる。この女から出て行け。」すると即座に、霊が彼女から出て行った。

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