2月23日

旧約 ヨブ記23章

[ 23 ]

23:1 ヨブは答えた。 23:2 今日も、わたしは苦しみ嘆き/呻きのために、わたしの手は重い。 23:3 どうしたら、その方を見いだせるのか。おられるところに行けるのか。 23:4 その方にわたしの訴えを差し出し/思う存分わたしの言い分を述べたいのに。 23:5 答えてくださるなら、それを悟り/話しかけてくださるなら、理解しよう。 23:6 その方は強い力を振るって/わたしと争われるだろうか。いや、わたしを顧みてくださるだろう。 23:7 そうすれば、わたしは神の前に正しいとされ/わたしの訴えはとこしえに解決できるだろう。 23:8 だが、東に行ってもその方はおられず/西に行っても見定められない。 23:9 北にひそんでおられて、とらえることはできず/南に身を覆っておられて、見いだせない。 23:10 しかし、神はわたしの歩む道を/知っておられるはずだ。わたしを試してくだされば/金のようであることが分かるはずだ。 23:11 わたしの足はその方に従って歩み/その道を守って、離れたことはない。 23:12 その唇が与えた命令に背かず/その口が語った言葉を胸に納めた。 23:13 神がいったん定められたなら/だれも翻すことはできない。神は望むがままに行われる。 23:14 わたしのために定めたことを実行し/ほかにも多くのことを定めておられる。 23:15 それゆえ、わたしは御顔におびえ/考えれば考えるほど、恐れる。 23:16 神はわたしの勇気を失わせ/全能者はわたしをおびえさせる。 23:17 わたしは暗黒を前にし/目の前には闇が立ちこめているのに/なぜ、滅ぼし尽くされずにいるのか。

新約 使徒言行録24:24-25:12

◆パウロ、カイサリアで監禁される

24:24 数日の後、フェリクスはユダヤ人である妻のドルシラと一緒に来て、パウロを呼び出し、キリスト・イエスへの信仰について話を聞いた。 24:25 しかし、パウロが正義や節制や来るべき裁きについて話すと、フェリクスは恐ろしくなり、「今回はこれで帰ってよろしい。また適当な機会に呼び出すことにする」と言った。 24:26 だが、パウロから金をもらおうとする下心もあったので、度々呼び出しては話し合っていた。 24:27 さて、二年たって、フェリクスの後任者としてポルキウス・フェストゥスが赴任したが、フェリクスは、ユダヤ人に気に入られようとして、パウロを監禁したままにしておいた。

[ 25 ] ◆パウロ、皇帝に上訴する

25:1 フェストゥスは、総督として着任して三日たってから、カイサリアからエルサレムへ上った。 25:2 -3祭司長たちやユダヤ人のおもだった人々は、パウロを訴え出て、彼をエルサレムへ送り返すよう計らっていただきたいと、フェストゥスに頼んだ。途中で殺そうと陰謀をたくらんでいたのである。 25:4 ところがフェストゥスは、パウロはカイサリアで監禁されており、自分も間もなくそこへ帰るつもりであると答え、 25:5 「だから、その男に不都合なところがあるというのなら、あなたたちのうちの有力者が、わたしと一緒に下って行って、告発すればよいではないか」と言った。 25:6 フェストゥスは、八日か十日ほど彼らの間で過ごしてから、カイサリアへ下り、翌日、裁判の席に着いて、パウロを引き出すように命令した。 25:7 パウロが出廷すると、エルサレムから下って来たユダヤ人たちが彼を取り囲んで、重い罪状をあれこれ言い立てたが、それを立証することはできなかった。 25:8 パウロは、「私は、ユダヤ人の律法に対しても、神殿に対しても、皇帝に対しても何も罪を犯したことはありません」と弁明した。 25:9 しかし、フェストゥスはユダヤ人に気に入られようとして、パウロに言った。「お前は、エルサレムに上って、そこでこれらのことについて、わたしの前で裁判を受けたいと思うか。」 25:10 パウロは言った。「私は、皇帝の法廷に出頭しているのですから、ここで裁判を受けるのが当然です。よくご存じのとおり、私はユダヤ人に対して何も悪いことをしていません。 25:11 もし、悪いことをし、何か死罪に当たることをしたのであれば、決して死を免れようとは思いません。しかし、この人たちの訴えが事実無根なら、だれも私を彼らに引き渡すような取り計らいはできません。私は皇帝に上訴します。」 25:12 そこで、フェストゥスは陪審の人々と協議してから、「皇帝に上訴したのだから、皇帝のもとに出頭するように」と答えた。

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