2月11日

旧約 ヨブ記10章

[ 10 ]

10:1 わたしの魂は生きることをいとう。嘆きに身をゆだね、悩み嘆いて語ろう。 10:2 神にこう言おう。「わたしに罪があると言わないでください。なぜわたしと争われるのかを教えてください。 10:3 手ずから造られたこのわたしを虐げ退けて/あなたに背く者のたくらみには光を当てられる。それでいいのでしょうか。 10:4 あなたも肉の目を持ち/人間と同じ見方をなさるのですか。 10:5 人間同様に一生を送り/男の一生に似た歳月を送られるのですか。 10:6 なぜわたしをとがめ立てし/過ちを追及なさるのですか 10:7 わたしが背く者ではないと知りながら/あなたの手から/わたしを救いうる者はないと知りながら。 10:8 御手をもってわたしを形づくってくださったのに/あなたはわたしを取り巻くすべてのものをも/わたしをも、呑み込んでしまわれる。 10:9 心に留めてください/土くれとしてわたしを造り/塵に戻されるのだということを。 10:10 あなたはわたしを乳のように注ぎ出し/チーズのように固め 10:11 骨と筋を編み合わせ/それに皮と肉を着せてくださった。 10:12 わたしに命と恵みを約束し/あなたの加護によって/わたしの霊は保たれていました。 10:13 しかし、あなたの心に隠しておられたことが/今、わたしに分かりました。 10:14 もし過ちを犯そうものなら/あなたはそのわたしに目をつけ/悪から清めてはくださらないのです。 10:15 逆らおうものなら、わたしは災いを受け/正しくても、頭を上げることはできず/辱めに飽き、苦しみを見ています。 10:16 わたしが頭をもたげようものなら/あなたは獅子のように襲いかかり/繰り返し、わたしを圧倒し 10:17 わたしに対して次々と証人を繰り出し/いよいよ激しく怒り/新たな苦役をわたしに課せられます。 10:18 なぜ、わたしを母の胎から引き出したのですか。わたしなど、だれの目にも止まらぬうちに/死んでしまえばよかったものを。 10:19 あたかも存在しなかったかのように/母の胎から墓へと運ばれていればよかったのに。 10:20 わたしの人生など何ほどのこともないのです。わたしから離れ去り、立ち直らせてください。 10:21 二度と帰って来られない暗黒の死の闇の国に/わたしが行ってしまう前に。 10:22 その国の暗さは全くの闇で/死の闇に閉ざされ、秩序はなく/闇がその光となるほどなのだ。」

新約 使徒言行録18:18-28

◆パウロ、アンティオキアに戻る

18:18 パウロは、なおしばらくの間ここに滞在したが、やがて兄弟たちに別れを告げて、船でシリア州へ旅立った。プリスキラとアキラも同行した。パウロは誓願を立てていたので、ケンクレアイで髪を切った。 18:19 一行がエフェソに到着したとき、パウロは二人をそこに残して自分だけ会堂に入り、ユダヤ人と論じ合った。 18:20 人々はもうしばらく滞在するように願ったが、パウロはそれを断り、 18:21 「神の御心ならば、また戻って来ます」と言って別れを告げ、エフェソから船出した。 18:22 カイサリアに到着して、教会に挨拶をするためにエルサレムへ上り、アンティオキアに下った。 18:23 パウロはしばらくここで過ごした後、また旅に出て、ガラテヤやフリギアの地方を次々に巡回し、すべての弟子たちを力づけた。

◆アポロ、エフェソで宣教する

18:24 さて、アレクサンドリア生まれのユダヤ人で、聖書に詳しいアポロという雄弁家が、エフェソに来た。 18:25 彼は主の道を受け入れており、イエスのことについて熱心に語り、正確に教えていたが、ヨハネの洗礼しか知らなかった。 18:26 このアポロが会堂で大胆に教え始めた。これを聞いたプリスキラとアキラは、彼を招いて、もっと正確に神の道を説明した。 18:27 それから、アポロがアカイア州に渡ることを望んでいたので、兄弟たちはアポロを励まし、かの地の弟子たちに彼を歓迎してくれるようにと手紙を書いた。アポロはそこへ着くと、既に恵みによって信じていた人々を大いに助けた。 18:28 彼が聖書に基づいて、メシアはイエスであると公然と立証し、激しい語調でユダヤ人たちを説き伏せたからである。

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